2024年7月中旬、とうとうHubSpotとMicrosoft Clarityの連携ができるようになりました。そこでこの記事では、連携の方法とどんな風に見えるのかを紹介します。
インストールはMicrosoft Clarityから行う形となります。HubSpotのアプリマーケットストアにも表示されてますが、「アプリをインストール」をおすとMicrosoft Clarityに移動するようになってます。
正直なところ、インストールにあたっては下記の記事を見れば、すぐできると思います。
https://learn.microsoft.com/en-us/clarity/third-party-integrations/hubspot-integration
が、念の為日本語でもここに記しておきます。
まず、Microsoft Clarityのプロジェクト画面の「設定」>「統合」>「HubSpot」に移動します。
次に、「今すぐつながりを申請」をクリックします。すると、ポップアップで接続確認のバナーが表示されるので申請を続けましょう。
そして、Clarityと接続するHubSpotのアカウントを選びます。選択後は、画面下の「アカウントを選択」をクリックします。
そうすると、ClarityとHubSpotを接続中という表示があります。
しばらく待っていると、Clarity側の画面に戻り、接続が完了したとの表示が出ます。
HubSpotと連携することで、具体的に以下の2つが可能になります。
すでにご存知の方もいるかもしれませんが、外部ツール・アプリ等と連携した際に、HubSpotのアクティビティー「連携」にて、該当のツールのチェックをつけることで、各レコードの詳細画面 タイムラインにて外部ツールのアクティビティーを表示させることができます。
画像赤枠のようにタイムラインに表示されます。ここをクリックするとClarity側に移動してレコーディングの確認が可能になります。
...HubSpot上では、ほぼリアルタイムで訪問したページのタイムラインが記録されるのですが、Clarityの連携は実際のユーザー行動から30~40分ほど経った後に行われました。
初期は5時間ほどかからないとHubSpotのタイムラインに出てこなかったのですが、直近は1時間以内に入っており、かなり使い勝手がよくなっています。
もちろん、この結果は自分の環境のため、他のHubSpotでは勝手が異なる可能性はあります。検証の際にはご注意ください。
連携ツールによっては、リストやワークフローでデータを利用することができますが、Clarityもイベントの発生タイミングとClarity側のレコーディングURL(https://clarity.microsoft.com/player/〜)をフィルター条件として使用できます。
現在、自分のHubSpotのグレードだとワークフローやカスタムレポートが作成できないため、リストのみの検証になりますが、HubSpotではリストで使える条件はほぼ確実にワークフローでも利用できるので、「特定のコンタクトのセッションレコードが記録されたらマーケ担当に通知を送る」といったこともできると思います。
もしHubSpotのPro以上の契約をお持ちでしたら、この機会にお試しください。
少し検証しただけですので、これで完璧だ!とは言い切れません(実際に記録されていないレコーディングも存在する)が、この連携はとても大きなアップデートだと個人的には思います。
これまで、HubSpotとヒートマップ・レコーディングツールの連携となると、HotjarやLuckyOrangeなどが候補に上がっていたと思いますが、その勢力図が一気に変わりそうな予感です。