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HubSpotフォームへの切り替えを検討する際に気になるであろう要素

この記事は、Wordpressの「Contact Form 7」や「WPForms」、Studioのフォームを使っているけど、HubSpotフォームが気になり出した人向けの内容となっています。具体的な操作やカスタマイズ方法については「HubSpotフォームの基本知識」をご覧ください。

目次

HubSpotとは

簡易的なHubSpot製品全体の説明です。すでにご存知の場合は読み飛ばしてください。

HubSpotは、マーケティング、営業、カスタマーサービスの業務を統合管理できるクラウド型CRMプラットフォームです。従来のように複数のツールを使い分ける必要がなく、一つのシステムで顧客との関係構築から売上向上まで一元管理できることが最大の特徴です。

製品:

  • HubSpot Smart CRM(顧客管理):連絡先・企業情報の一元管理
  • Marketing Hub(マーケティングオートメーション):メール配信、ランディングページ、CTA
  • Sales Hub(SFA/営業活動管理):営業活動の追跡、パイプライン管理
  • Service Hub(カスタマーポータル):チケット管理、ナレッジベース
  • Content Hub(コンテンツ管理):サイト制作/CMS、SNS管理、動画制作
  • Operations Hub(データ連携):高度な自動化処理、Webhock、BigQuery等との外部連携

フォーム機能は、このCRMプラットフォーム内ではMarketing Hubの一部として提供されており、単なる問い合わせフォームではなく、リード獲得から顧客化までのマーケティング活動を自動化する重要な役割を担っています。

HubSpotフォームは無料で使える?

HubSpotは無料でCRMと一部機能を提供しており、その中にはフォームも含まれます。ただし、無料版はHubSpotのロゴがフォーム下部に必ず表示されます。

スクリーンショット 2025-06-11 9.01.33

HubSpotはマーケティング、セールス、カスタマーサクセスをサポートする製品をそれぞれ提供しており、HubSpotフォームはマーケティング領域のMarketing Hubに含まれます。このロゴを削除したい場合は、Marketing Hubの有償版(Starter以上)を契約する必要があります。

マルチステップフォームを使用できる?

過去、利用できないために導入を断念されることもありましたが、現在ではマルチステップフォームも利用可能です。進捗バーで、残りの割合やステップ数を表示することもできます。hs_form_stepimg

利用にはMarketing Hubの有償版(Starter以上)を契約する必要があります。

フォーム営業を事前に防ぐことはできる?

繰り返しフォーム営業をしてくる業者がわかっているのであれば可能です。HubSpotには指定したどのドメインに属するEメールアドレスからもフォームの送信ができなくなる「ブロックするEメールドメイン」という機能があります。

スクリーンショット 2025-06-11 9.34.05

ここにフォーム営業をしてくる業者のEメールドメインを入力することで、そのフォームに入力することを防ぐことができます。

また、その下の「フリーEメールのプロバイダーをブロック」をONにするとGmailやYahooといったドメインからの入力を防ぎ、会社ドメインからのみフォーム送信を受け取ることが可能になります。

ちなみに両機能ともMarketing Hubの有償版(Starter以上)を契約する必要があります。

フォーム送信後の顧客情報はどう管理されてる?

フォームが送信された際、そのデータはHubSpotではコンタクトというオブジェクト(人や会社を入れる箱のようなもの)にレコードとして格納されます。

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そのレコードの一覧画面、あるいは詳細画面にいくことで、どんな内容を送信したのかを項目ごとに確認することが可能です。一覧画面ではGoogle Sheetsのように、詳細画面では、フォームを送信した・サンクスメールを開いたといった情報をタイムライン形式で追うことができます。

hs_contact_recorddetail

これはフォーム機能とCRM(顧客関係管理システム)が一体化している恩恵といえます。

Google Sheetsに自動追加できる?

Google Sheetsとの連携とワークフロー機能を組み合わせることで可能です。連携するにはアプリマーケットプレイスという場所でGoogle Sheetsのアプリをインストールする必要があります。

スクリーンショット 2025-06-11 10.03.08

ワークフローを利用することで「フォーム送信された」を発火条件として、逐一Google Sheetsに自動入力させることができます。このワークフロー機能ですが、これはHubSpotのMarketing Hub、Sales Hub、あるいはService Hubのどれかの有償版(Professional以上)を契約する必要があります。

それが少し割高だと感じる場合は、HubSpotとGoogle Sheetsの間にZapierというオートメーションツールを挟む抜け道もあるにはあります。

HubSpotフォームでできないことは?

HubSpotを導入しているお客様からよく挙げられるのですが、フォーム送信数の上限設定やイベント定員管理といった「キャパシティ管理」ができません。

また、使わなくなったフォームをアーカイブすることはできず、削除することしかできません。そのため、フォームの管理に関しては不得手だと言えるでしょう。


投稿者: Soma Nishioka

アユダンテ株式会社のコンテンツディレクターとしてSEOを考慮したコンテンツテーマの設計、検索ニーズを考慮した上位表示を狙う記事制作などに取り組む。その後、HubSpot Solution Partnerである株式会社100のコンサルタントとしてHubSpotの導入・運用支援を行う。運用支援の中で、インバウンドマーケティングに取り組む。