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HubSpotプロパティーの基本知識

HubSpotのプロパティーは、顧客データを管理し、カスタマイズするための重要な要素です。本ガイドでは、プロパティーの基本(フィールドタイプ、編集方法、権限管理)を解説します。

  1. オブジェクトとプロパティーの関係
  2. 標準プロパティーとカスタムプロパティーの違い
  3. プロパティーのデータ型(フィールドタイプ)
  4. プロパティーの作成・編集・削除方法
  5. 権限管理(誰がプロパティーを作成・編集できるか)
  6. プロパティー管理で大事なこと
  7. HubSpot公式のリソース

オブジェクトとプロパティーの関係

hubspot-object-property001

オブジェクトとは、HubSpot内で管理される情報の単位を指し、コンタクト、企業、取引、チケットなどが含まれます。これらのオブジェクトは、それぞれ固有のプロパティーを持ち、顧客情報やビジネス活動を詳細に記録します。

例えば、コンタクトオブジェクトには、名前やメールアドレス、電話番号などのプロパティーがあり、企業オブジェクトには、会社名や業種、所在地などのプロパティーがあります。これにより、各オブジェクトは特定の情報を体系的に管理し、ビジネスプロセスを効率化します。

標準プロパティーとカスタムプロパティーの違い

標準プロパティーは、HubSpotがあらかじめ用意しているもので、一般的なビジネスニーズに対応しています。これには、名前、メールアドレス、電話番号など、基本的な情報を管理するためのプロパティーが含まれます。

一方、カスタムプロパティーは、企業の特定のニーズに応じてユーザーが独自に作成できるプロパティーです。これにより、企業は自社のビジネスモデルや顧客の特性に合わせた情報を管理し、よりパーソナライズされたサービスを提供することが可能になります。

プランによる作成上限

契約しているプランによって、作成上限が異なるのでご注意ください。

プラン 作成上限数 上限数の引き上げ
free 10 オプションなし
Starter 1,000 同上
Professional,Enterprise 1,000 月額26,400円で500件の追加が可能。アカウントごと、1オブジェクト当たりのカスタムプロパティー数は最大3,000件。

 

プロパティーのデータ型(フィールドタイプ)

プロパティーのデータ型は、保存する情報の種類に応じて選択されます。なお、このデータ型の区分はsoma24独自の選定のため、HubSpotが想定しているものとは異なる可能性があります。

テキスト・数値入力

フィールドタイプ 詳細
単行テキスト 単語、句、文など、任意の英数字からなる1つの文字列を格納。
複数行テキスト 段落や項目のリストなど、英数字からなる複数の文字列を格納。
電話番号 国コードに基づいて、標準的な書式設定と検証が自動的に電話番号に適用。
数値 書式設定付き:カンマを使用した数値(例:1,000,000)。
書式なし:数値の書式設定を除去(例:1000000)。
パーセンテージ:数値をパーセンテージとして設定(例:90%)。
通貨:アカウントの既定の通貨設定に従い設定
リッチテキスト スタイルが設定されたテキストや画像を格納。
書式オプション:太字、斜体、下線、文字色、フォントの種類とサイズ、番号付きリストと箇条書きリスト、段落のインデント、ハイパーリンク、画像など。
注)フォームでの使用不可

 

選択オプション

フィールドタイプ 詳細
1つのチェックボックス 単語、句、文など、任意の英数字からなる1つの文字列を格納。
複数のチェックボックス 段落や項目のリストなど、英数字からなる複数の文字列を格納。
ドロップダウン選択 複数のオプションを格納するが値として選択できるのは1つのみ。
ラジオボタン 同上。ただしフォームでの表示の仕方は異なる

2025年3月現在、ベータ版で選択オプション(列挙型)のプロパティーに色をつけることができる機能が出ています。これで内部データの視認性を向上できます。

 

日付入力

フィールドタイプ 詳細
日付入力 日付の値を格納。
日時入力 日付と時刻の値を格納。
注)フォームでの使用不可

 

計算処理(ProfessonalおよびEnterpriseのみ)

フィールドタイプ 詳細
数式 プロパティー値の間、プロパティー値まで、またはプロパティー値以降の時間に基づいて数式を設定したり、オブジェクトのプロパティーに基づいてカスタムの数式を作成。
ロールアップ 関連するレコードのプロパティーについて最小値、最大値、件数、合計、平均を自動的に計算。
スコア 2025年8月31日に廃止予定。新しいスコアリングツールに置き換え。

 

その他

フィールドタイプ 詳細
プロパティー同期 関連レコードのプロパティーから同期された値を格納。
関連レコードの選択したプロパティーが設定または変更されると、同期プロパティーの値が自動的に更新される。
HubSpotユーザー HubSpotアカウント内のユーザーのリストを格納。1人のHubSpotユーザーのみを値として選択可。
ファイル レコードに関連付けられているファイルを最大10個格納。ファイルは、ユーザーがレコードを作成または編集するときにアップロード可。

 

プロパティーの作成・編集・削除方法

プロパティーの作成

  1. [設定](⚙アイコン)を開く
    HubSpotのナビゲーションバー右上にある⚙アイコンをクリックし、設定メニューを開きます。
  2. [プロパティー] メニューに移動
    左側のサイドメニューから [データ管理] → [プロパティー] に進みます。
  3. [プロパティを作成] をクリック
    画面右上にある [プロパティーを作成] ボタンをクリックします。
  4. オブジェクトを選択
    プロパティーを紐づけるオブジェクト(コンタクト、企業、取引、チケット、カスタムオブジェクト)を選択します。
  5. 基本情報を入力
    • ラベル(表示名)
    • 内部名(後述)
    • 説明(必要に応じて記入)
    • フィールドタイプ(ドロップダウン、テキスト、数値、チェックボックスなど)
  6. [作成] をクリック

ラベルは、HubSpotの管理画面やフォーム上で表示される名前を指します。ユーザーが見やすいように自由に変更可能です。内部名はシステム内部で管理される一意の識別子です。

プロパティーの編集

  1. [設定] → [プロパティー] へ移動
  2. 編集したいプロパティーを検索
  3. プロパティーを選択し、[編集] をクリック
  4. 必要な項目を変更(例:ラベル、説明、選択肢の追加・変更など)
  5. [保存] をクリック

プロパティーのタイプ(テキスト→数値など)は変更できません。タイプを変更する場合、新規プロパティーを作成し、データを移行する必要があります。

プロパティの削除

  1. [設定] → [プロパティー] へ移動
  2. 削除したいプロパティーを検索
  3. プロパティーを選択し、[削除] をクリック
  4. 確認ダイアログで [削除] を確定

削除すると、そのプロパティーに保存されていたデータはすべて失われ、復元することはできません。ワークフロー、リスト、レポートなどで使用されている場合は削除できません。削除する前に、データをエクスポートしたり、代替プロパティーに移行することをお勧めします。

 

権限管理(誰がプロパティーを作成・編集できるか)

HubSpotのプロパティー管理は、ユーザーの権限設定によって制御されます。適切に権限を設定しないと、誤ったプロパティーの作成や削除によるデータの混乱が発生する可能性があります。

[アカウント管理]→[ユーザーとチーム]から、設定したいユーザーの[権限を編集]ボタンをクリックすることで、以下のような画面に移動できます。

HubSpot編集アクセス権001

ここで、HubSpot内のデータに関する権限を設定できます。表示・編集・削除の3つがあり、それぞれどこまで関わることができるかを設定できます。

[(担当する/チームが担当する)コンタクト]とは、コンタクトであれば「コンタクト担当者」、取引であれば「取引の担当者」というHubSpotの標準プロパティーがあります。そこに担当として入っているかどうかを判断します。

プラン 説明
free,Starter オブジェクトに関してユーザー単位での編集権限の設定が可能
Professional オブジェクトに関してユーザー単位に加えて、チーム単位での編集権限の設定が可能
Enterprise オブジェクトに関してユーザー単位に加えて、チーム単位での編集権限の設定が可能
各プロパティーごとに編集権限の付与が可能

Professionalプランの方は、ユーザー単位だけではなく、チーム単位でのデータ権限を編集することが可能となります。Enterpriseになると、特定のプロパティー(ライフサイクルステージや取引ステージなど)だけを編集させないなどの操作が可能になります。

 

プロパティー管理で大事なこと

一貫性のある命名規則

データ管理において、一貫性のある命名規則を設定することは非常に重要です。これにより、プロパティーやフィールドの名前が統一され、チーム全体での理解が容易になります。

命名規則を策定する際には、簡潔でわかりやすい名前を選び、略語や特殊文字の使用を避けることが推奨されます。

また、命名規則を文書化し、全員が参照できるようにすることで、新しいメンバーが加わった際にもスムーズにプロジェクトに参加できるようになります。

データの正規化とクリーンアップ戦略

データの正規化は、データの一貫性と精度を保つための重要なプロセスです。これには、重複データの削除やフォーマットの統一が含まれます。

例えば、住所や電話番号のフォーマットを統一することで、データベース内の情報が整然とし、検索や分析が容易になります。クリーンアップ戦略としては、定期的なデータの見直しと更新を行い、古いデータや不正確なデータを削除することが重要です。

例:
都道府県を単行テキストの記入式から、選択式に変更することで「東京都,東京」などの揺れを無くし、レポートでの視認性を向上させる

これにより、データの品質を維持し、ビジネスの意思決定に役立つ正確な情報を提供することができます。

必須プロパティーの設定とガイドライン

必須プロパティーの設定は、データ入力時に必要な情報を確実に収集するための手段です。これにより、重要なデータが欠落することを防ぎ、データの完全性を保つことができます。

例:
取引ステージが「見積書提出」の段階に進む際には、必ず「金額」を記入するように設定

ガイドラインを設けることで、どのプロパティーが必須であるかを明確にし、データ入力者が迷わずに作業を進められるようにします。

また、必須プロパティーの設定は、ビジネスのニーズに応じて柔軟に変更できるようにし、常に最新の情報を収集できる体制を整えることが求められます。

HubSpot公式のリソース

HubSpotが公式で提供している情報が見たい方は下記の記事をご覧ください。